ミツバチは巣の出入り口や隙間、巣穴の壁などにプロポリスを塗りつけ、外的から身を守っています。
プロポリスは巣の中の環境を整えたり、外的から身を守るための抗菌物質であり、植物の新芽や樹脂から創られるものです。樹脂には本来、植物の芽を保護したり、痛んだ幹の修復などをする働きがあり、ミツバチは本能でこの力を利用してきました。
ミツバチは人類が地球上に登場するよりも前の6,000万年前には生息していたとされ、時期は特定できませんが、集団生活を営む中で「敵の侵入を防ぐ城壁」プロポリスが誕生したものと考えられます。
人類も、文明の発達に伴って、ミツバチを家畜として利用する養蜂を今から4,000年前には行っていたと言われています。
さらにそれ以前にも、古代エジプト・メソポタミア時代にミイラの保存を目的としたプロポリスの使用がうかがえる遺跡が発掘されています。クレオパトラも愛用者でした。古代ギリシャでは、アリストテレス(哲学者)が「動物誌」でプロポリスを「上塗り」と呼び、打撲傷、皮膚疾患、感染症の治療薬として使用していました。ローマ時代には、兵士が戦場へ携帯、切り傷や刀傷などにも塗って化膿止めとしていました。
インカ帝国(南米)では、12世紀前半に発熱性感染症の民間薬に使用されていました。12世紀グルジアや18世紀フランスでは、傷の治療薬として、塗ったり服用したりしていました。
古代から有用性が認められていたプロポリスですが、多量の採取が難しかったこともあり、「知る人ぞ知る」存在でした。
1965年頃からのフランス・ソルボンヌ大学におけるミツバチの巣の研究を契機に、ヨーロッパを中心に研究が進みました。1972年にはヨーロッパで、第1回国際プロポリス・シンポジウムが開催されました。
1985年には日本・名古屋で、国際養蜂会議が開催され、日本での認知度が高まり始めました。
この流れと並行するように、アフリカ蜂と交配して生まれた新種が集荷量を増やし、ブラジルが世界一の養蜂業へと成長してきました。